地下潜

ネガティブファイター

砂糖菓子の弾丸、私の家にはそれしかない。

実弾には、リアルのこの世界にはなんの役にも立たない、へっぽこな弾しかなくって、私はそんなリアルに勝てない弾丸を込めるのに必死だった

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだのは、高校1年生の入学したての頃だった。

あんなにも昔に読んだのに、繰り返し繰り返し、5回以上は確実に読んでるのに、今頃そんなことに気づいた。

砂糖菓子の弾丸とか実弾とか、私は何も分かってなかったんだな

実弾に立ち向かう勇気がないから、私は役立たずの弾丸に必死になってる

現実なんてなんの気休めにもならない ちがう、砂糖菓子の弾丸なんてものがなんの気休めにもならないのに

私もはやく現実を達観して、実弾主義になるべきだったんだ、きっと

でも私は虚空の世界がないと、そこに逃げて、逃げ切らないとどこか心が休まらないから、実弾主義ははなから向いてなかったのかもしれない

高校1年生の頃の初めての担任との面談の前、廊下の椅子に腰掛けて順番待ちの時に読み終わって記憶がある。

ボロボロ泣いてしまいそうだったけど、廊下だし学校だし、泣ける状況じゃないから、流したかった涙も流せず、無理に噛み殺して、面談の順番が回ってきた。

先生に「どんな本読んでるの?」って聞かれたけど、全然うまく説明できなくて、というか、私がうまく説明できないせいでその作品の印象が下がってしまうのがなんかやで、説明しなかつたかも

あの時、私はこの先生なら何か私のことを分かってくれる気がして、たくさんSOSを投げていた気がする

結局先生は私のSOSなんて気づかず、私はどんどん孤立していったけど

高校には(ほぼ)幼なじみの女の子と一緒に入学した

その子はどんどん友達ができたけど、私は全然で、その子の足を引っ張るみたく、お昼ご飯一緒に食べさせてもらってたな

その子からしたら新しく出来た友だちと食べたかっただろうに、私が邪魔をしていた

そんな自意識があったから、私は部活内で友達作って、その子とご飯食べるようになった

私が離れてくれてうれしそうにしてたくせに、卒業後、あの子しか私と一緒に遊んでくれる子はいなかったな

お弁当、一緒に食べてた子、どんどん嫌いになって、卒業後1度だけ会ったことがあるけど、やっぱりこの子はなーんにもわかってないってうんざりして、LINEブロックした

私はそういう薄情な人間だ

部活内、たくさん友達ができた

初めて仲間ができたと思った

けど、1人の男の子が学校を辞めると同時に部活を引退してから、関係がぐっちゃぐちゃになって、1番大好きだった女の子とまともに口を聞けなくなって、そのまま消滅した

私はその子のことが大好きだったから、本当に悲しくって、誰かのことを思って涙を流したことなんて、その子しかないと思う

その子がいなくなった私は空っぽ、周りの人間だーれも信じられなくなって、そんな弱ってる私を漬け込むみたく、入学してからなんとなくぼんやり好きだった(今思えば推しなのかな、その人と少しでも話せたら今日はラッキーって、運試しみたいな存在だった)先輩と付き合うことになって、だけどこのせいで私はもっとボロボロになって、モラルもなにも失ってしまった

この関係が始まらなければ私はもっと静かに、誰の邪魔にもならないように(寂しさを紛らわすことはできないだろうけど)生きていけたのに

その後悔が、何年経った今でも尾を引いて、私の足に絡みついて、私を転ばそうとしてくる

私は怖くって、一時期、夢の中にその人が出てきて私を追いかけてくる夢とかを見て、本当に怖かった

そんな夢を見たのは、2回目くらいに泊まった姉の家のベッドの中だった

姉の家のベッド、セミダブルっていうのかな、シングルほど狭くないけどダブルほどデカくもない、みたいなサイズ感のベッド、だけど二人で寝るには狭いそのベッドでいつも眠るのだけど。

そのベッドで寝ると私はいつもうまく寝付けなくて、けど隣でスヤスヤ寝てる姉を見ると悲しくなる 寂しくなる

私を置いてみんなどんどん進化していって、私だけ、高校の頃のしがらみから逃れられないみたいで、いい加減忘れて前に進めばいいのに、前に進むことが、それを忘れることが、どうしても怖くてできない

こんなブログを書いてると、高校の頃の出来事ってあまりにも嘘っぽくて、なんていうか私の人生としての現実味が無さすぎて、今の私とあまりにもかけ離れすぎてて、全部小説かなんかで読んだお話だったのかなって、そうであってほしいって、そんな気がしてくる

ここで記憶が途切れてしまったから、今日はもうおしまいにする

無理に思い出すのは頭が疲れるし、脳がそれを拒否しているような気がするから